「アグロエコロジー -農業本来の機能を取り戻すためにー」
2024年度の市民講座は、昨年度も学びましたアグロエコロジーについて、さらに別の視点で学ぶことを企画しました。富士山登頂に例えれば昨年度は静岡県側からの登山でしたが、今年度は山梨県側からの登山となります。アグロエコロジーは持続的な農業を確立するうえで大きなカギを握っていると考えております。講師は澤登早苗恵泉女学園大学名誉教授で、一人の講師による通年講座といたしました。
第1回
「なぜ、今アグロエコロジー的視点が必要なのか」
食料問題は生産だけではなく、流通・分配やそれを取り巻く政治の影響を大きく受けます。そして、有
機農業運動が目指しているのは、ただ単に禁止資材を使用しない「ノンンケミカル」農法ではなく、社会正義や公正な取り引き、次世代への配慮や予防原則なども含んでいると考える中で、であったのがアグロエコロジーでした。
持続可能なフードシステムの実現のためには、慣行農業か有機農業科の議論ではなく、栽培方法の転換
から始めて、社会システムの転換まで段階的に進めることが必要であり、アグロエコロジーはそのための重要な指針であると考えています。
持続可能な農業には、① 生態的健全性、② 経済的実行可能性、③ 社会的公平性、の3点が不可欠で
あり、いずれが欠けても持続可能とはいえません。
第1回目は、上記の3点を含めた総合的な視点の重要性を お話ししたいと思います。
記
期日 | 2024年10月21日(月) |
時間 | 18時00分~20時00分 |
会場 | NPO法人民間稲作研究所 有機農業技術支援センター (上三川町下神主233) (センター内30台駐車可。電車はJR石橋駅東口からタクシーで約5分) |
申込 | 氏名・連絡先を添えTEL/FAX 0285-53-1133まで。 民間稲作研究所のホームページからも 申し込めます。 |
会費 | 500円 |
定員 | 30名(先着順) |
参加申込書
こちらからダウンロードしてください
問合せ:とちぎ有機の会 高山・斎藤(NPO法人民間稲作研究所内)
TEL/FAX(0285-53-1133)または同じ内容をメールで info @ inasaku.org まで
年間予定(変更の際は通知やホームページでお知らせします)
2024年度 市民講座の開催内容
月 日 内 容
第1回 10月21日(月) 「 なぜ、今アグロエコロジー的視点が必要なのか 」
第2回 11月18日(月) 「 農生態系とは?」
第3回 12月16日(月) 「 持続可能な農生態系とは? 持続可能性の指標 」
第4回 1月 20日(月) 「 持続可能な農生態系から持続可能なフードシステムへ 」
[付記]講師等の都合で、開催日や内容を変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。