2024年有機稲作ポイント研修のご案内
NPO法人民間稲作研究所
化学合成農薬・化学肥料を使用しない有機稲作を成功させるためには、耕耘、代掻き、肥培管理、水管理などいくつかのポイントとなる作業があります。当研修会では、これらの作業の目的や方法について、年間5回×2日間の日程で解説します。
今のところ、すべての地域で必ず成功する方法を確立できてはいませんが、失敗の原因や成功への糸口は明らかになりつつあります。本研修会をヒントに、ご自身で地域に合った栽培技術をつくりあげていただければ幸いです。
講師は当研究所理事長の舘野廣幸をはじめとした農民理事の面々です。慣行栽培から有機栽培に転換したい方、有機稲作栽培を始めたが雑草に負けて困っている方、収量が思わしくない方… どうぞ奮ってご参加下さい。遠方にお住まいで参加できないという方には、これまでのポイント研修会の映像記録を動画配信しております。
⇒ 当研究所のホームページ https://www.inasaku.org/(コエテコカレッジ)でご確認ください。
- 期日
・第1回 3月17,18日(日,月) イントロダクション~種と圃場の準備
・第2回 4月 7,8日(日,月) 播種~育苗 1回目代掻き
・第3回 5月12,13日(日,月) 仕上げの代掻きと田植え
・第4回 6月23,24日(日,月) 分げつ盛期のイネ~これからの管理
・第5回 9月 8,9日(日,月) 収穫直前 一年の総括
※日程については、天候等の事由により変更になる場合があります。予めご了承ください。
- 参加費
各回12,000円(研究所会員は10,000円) ※1日目と2日目の昼食をご用意します。
朝食・夕食は各自でご準備ください。
- 会場
NPO法人民間稲作研究所 有機農業技術支援センター
・所在地: 〒329-0526 栃木県河内郡上三川町下神主233
・最寄り駅: JR宇都宮線石橋駅より車で10分)
- 各回のスケジュールと宿泊
各回とも、一日目は10時~16時まで、二日目は9時~15時まで となります。また、宿泊を希望される方は各自でお手続き下さい。 ( 宿泊先を探すのが難しい方は事務局にお問い合わせください。)
- 各回の内容 ( ※ 変更がある場合があります )
第1回 「イントロダクション ~ 種と圃場の準備 」
3月 17(日),18(月)
座学
- 有機農業をめぐる情勢と民間稲作研究所の歩み
- 稲葉氏のすすめた有機稲作の概要と実際 抑草と肥培管理,水管理
- 塩水選の意義と方法
- 休眠打破と種子消毒 温湯浸漬法とその他の方法
- 低温長期間浸種、発芽後の保管
- 稲葉氏のすすめた有機稲作の概要と実際 抑草と肥培管理,水管理
- 雑草抑制のための秋耕、春耕の方法 優占する雑草種ごとに
実習
畔塗機、ロータリー耕耘 作業の要点
種子の予措 ~ 脱芒、塩水選、温湯処理、浸種
露地プール育苗圃場の整備 代掻ハローによる均平
第2回 「育苗と1回目代掻き」
4月 7(日),8(月)
座学
- 1回目代掻き(荒代)の意義と方法
- 播種と育苗について ポット苗・マット苗の特徴と留意点
- 民稲研 成苗用有機培土の扱いと自家製床土の作り方
- 露地育苗における置床の考え方と方法 育苗中の温度管理とかん水
- 事例報告(予定)
~さまざまな育苗の方法(ポット練り床育苗、ビニールハウスでの寒冷地プール育苗
実習
- ペットボトルを用いた模擬代掻き 層状沈降のイメージ作り
- 圃場での1回目代掻き~代掻きハローの使い方(実演 解説)
- 播種作業~ポット播種機とマットうすまき播種機
- 床並べ作業、灌水、被覆~露地プール育苗
- 畑苗代の整備
第3回 「仕上げの代掻きと田植え」
5月 12(日),13(月)
座学
- 2回目、3回目代掻き(植代)の意義と方法(川俣)*収量構成要素からみた植え付け密度
- 事例報告(予定)
①畑生雑草すき込み抑草法・水中田植え
②大規模経営における効率的な作業体系~とくに春耕から田植えまで
実習
- 育苗方法の違いによる成苗草姿の観察
- 圃場での2回目代掻き(実演と解説)
- 圃場での田植え
~マット田植機 薄播きで欠株を防ぐ調整
~ポット田植機 植え付け部の調整と実作業
第4回 「分げつ盛期のイネ~これからの管理」
6月 23(日),24(月)
座学
- 多収を目指す 生育ステージに応じた水管理・肥培管理
- 有機栽培で陥りがちな低収・充実不足の要因と対策
- 有機水田の生物多様性と病害虫の耕種的防除
- 安定多収・耕種的防除・資源循環を目的とした有機輪作体系
- 最終分げつを発生・出穂させる肥培管理 民稲研1号の効果試験
実習
- 生育状況の観察 移植後35 日(出穂前40 日)のイネ ~根、分げつ、草姿
- 溝切り機を使った中干し、動力散布機を使った追肥
- 約600 種のイネが育ついろいろ米圃場見学(特別講師)
第5回 「収穫直前 一年の総括 」
9 月 8(日),9(月)
座学
- 稲・麦・大豆・油糧作物の輪作体系
- 2023 年の気象データから見た高温障害発生の可能性と対策
- 収穫後の秋耕の効果と方法
- 参加者のイネの生育状況報告、次年度に向けて
実習
- コシヒカリ採種圃場の簡易的な収量調査
- 栽培管理の違いによる収量と外観品質の比較
- お申込み・お問い合わせ
お申込書類をこちらからダウンロードし、書類に記載の送付方法にて送付、送信ください。
[お申込書類]
[お問い合わせ]
- NPO法人民間稲作研究所 有機農業技術支援センター(齋藤)
- 〒329-0526栃木県河内郡上三川町下神主233
- 電話・ファクス:0285-37-7366
- (つながらないとき:0285-53-1133・高山) メール:info@inasaku.org