2016年公開シンポジウムのご案内

日時 : 2016年2月13日(土)13:30 ~ 14日(日)12:30

場所 : コンセーレ(宇都宮市駒生)

特別講演

  • 2月13日16:30~「TPP大筋合意の真実と食を起点とした地域経済再建の意義」
    秋山 満(宇都宮大学農学部農業経済学科)
  • 2月14日9:50~「持続可能な農業のための農薬管理・規制に向けた提言」
    橘高 真佐美 (ダイオキシン環境ホルモン対策国民会議)
  • 2月14日10:30~「ネオニコチノイド系農薬による知的障害の新たな臨床知見」
    平 久美子(東京女子医科大学東医療センター麻酔科)

※タイトルが一部変更になりました

懇親会・宿泊

懇親会:13日 19:00 コンセーレ内ホール

宿泊:コンセーレ内宿泊室への宿泊をご希望の方はお問合せください

プログラム

第Ⅰ部 慣行栽培を超える「誰でもどこでもできる有機農業」の新展開 (13日13:35~15:30)

  • 基調提案「異常気象下の有機稲作と栽培技術完成のための提案」稲葉 光國(NPO法人民間稲作研究所)
  • 報告1「粉砕もみ殻を用いた育苗技術の試み」杉山 修一(日本の稲作を守る会)
  • 報告2「有機稲作転換初年度の成果と最終分げつの伸長条件に関する考察(その2)」佐藤 匠(藤岡町新規就農者)
  • 報告3「有機稲作チャレンジプロジェクト2年目の感想」堀井 正明(朝日新聞宇都宮総局記者)

第Ⅱ部 TPPに対峙する地域自給の試み ― その歴史的意義 (13日15:40~18:30)

  • 報告1「手作り自給運動とグリーンツーリズム」古谷 慶一(栃木県大田原市)
  • 報告2「秋山地域自然再生事業に取り組んで」関塚 学(栃木県佐野市)
  • 特別講演「TPP大筋合意の真実と食を起点とした地域経済再建の意義」
    16:30~17:30 秋山 満(宇都宮大学農学部農業経済学科)
  • 総合討論「TPPで食い物にされる食と健康、その対抗軸を考える」

第Ⅲ部 子供たち・そして生き物の未来を守るために (14日9:00 ~12:30)

  • 報告1「有機農産物・加工食品の手作り自給運動の意義と課題(味噌・醤油・おこげ煎餅)」稲葉光國(NPO法人民間稲作研究所)
  • 報告2「千葉県いすみ市の有機栽培米100%学校給食の取り組み その後」矢澤喜久雄(峰谷営農組合長)・鮫田晋(いすみ市農林課)
  • 特別講演1「日本の農薬認可制度と残留基準決定のしくみと問題点」
    9:50~10:30 橘高 真佐美(弁護士 ダイオキシン環境ホルモン対策国民会議)
  • 特別講演2「ネオニコチノイド系農薬による知的障害の新たな臨床知見
    10:30~11:30 平 久美子(医師 東京女子医科大学東医療センター麻酔科)
  • 総合討論「有機農産物の地域自給による農薬汚染からの解放」

参加費

  • 第Ⅰ部・第Ⅱ部・・・4,000円(研究所会員割引あり)
  • 試食・懇親会・・・5,000円
  • 宿泊・・・5,000円
  • 第Ⅲ部・・・2,000円

民間稲作研究所 正会員・法人会員の皆様

13日午前中の総会のご案内を別途お送りさせて頂いておりますので、ご参照のうえ出欠のご連絡を頂ますようお願いいたします。

お申し込み・お問合せ

お問合せページより、題名に「シンポジウムについて」とご記入のうえ、お問合せください。

ごあいさつ

福島原発事故から5年目となり、政治や経済の動きは、憲法の示す平和国家の願いとは大きく異なる方向に突き進み、巨大企業の利益確保最優先の方向に動き出してきました。27%(日経電子ニュース)の得票率で支えられた現政権が多くの国民の声を無視しながら突き進む方向:戦争とテロの応酬、貧富の格差拡大、農業破壊による海外農産物への依存、食源病の蔓延などなど・・・が永続するとは思えません。原発依存体制から再生可能エネルギーへの転換やTPP体制を打破し、地産地消による自給率の向上をめざす運動への動きは決して止めることはできないと思います。私たちは迫りくる困難にどう対処すべきかを子供たちに示す必要があります。その回答は「有機農業によって基本食料の7割以上を確保する地産地消による自給圏の構築」にあると考えています。

私たちは原発による広範な放射能汚染を解決するために、グリーンオイルプロジェクトを立ち上げ、代かき除染や油脂作物による除染を提案し、安全で栄養価の高い植物油を生産、農家経営を再建しながら粘り強く運動を展開してきました。農業高校生を始め、地域の皆さん、生協の方々、研究所の会員の皆さん、そして海外企業からの支援などのお蔭で、運動を継続することができました。

同時に4年前からネオニコチノイド系農薬とフィプロニル農薬などで子供たちに広がる発達障害やミツバチや赤とんぼなどの激減という生物の多様性喪失の実態を学んできました。その抜本的な解決のために慣行栽培を超える「誰でもどこでもできる有機農業」の普及によって長期残効農薬不要宣言を広げること。「なたね、ひまわり」などの除染作物やレンゲ・ソバなどの通年栽培によるミツバチ救出運動も提案してきました。

今回の公開シンポ第Ⅰ部では異常気象による高温障害、日照不足による登熟障害、そして集中豪雨による冠水被害など、気象災害の中で見えてきた有機稲作の可能性をはじめ、化学農薬では被害を食い止めることが出来なくなってきたカメムシ・ウンカの被害を「生物多様性防除(IBM)」の具体的手法の確立によって克服し、慣行栽培を超える有機栽培の完成をめざしたいと思います。

第Ⅱ部では食も健康も環境問題も全てビジネスチャンスと捉えるTPP体制による世界制覇に対抗し、有機農業を核とした地産地消による地域経済の再建をめざす取り組みを各分野からご報告頂き、食と健康・地域の環境と文化そして経済の再建をめざすことの意義について宇都宮大学農学部の秋山満先生に講演して頂き、今後の展望を見出したいと思います。

夕食懇親会では会員のみなさまが生産する有機米や有機日本酒・有機地ビール・有機食材などを持ち寄り、試食会を実施します。出品可能な方は事前にお知らせ下さい。みなさまの貴重な品々を肴に親睦を深め、英気を養って頂きたいと思います。夕食後の2次会ではブータン王国での有機農業支援事業についてご報告し、みなさまのご意見を頂きたいと考えております。

第Ⅲ部では世界の趨勢とは真逆の決定をする農水省・厚労省の残留農薬決定の仕組みと問題点を解説していただきながら、ネオニコチノイド系農薬によって脳神経に異常を来す臨床観察の新知見について東京女子医大の平久美子先生から御講演を頂き、長期残留農薬の幼い子供たちや生物多様性への深刻な影響を直視し、農薬を全く使用しない有機農業の普及と学校給食への提供の意義について意見交換をしたいと思います。